舞う

いつもの春がきた
友人たちとお気に入りの紅茶屋さんに行くついでに、公園でサンドイッチを食べながらちらほらと咲いた桜をながめた
公園にも、桜にも、凸凹とした思い出があった

あの子が夜中に自転車でやってくる
あわてて、部屋の中を漫画みたいにぐるりと一周して
最低限の身支度をした
あの日から何年経ったのだろうか

きみの背中越しの桜は多分一生
これからの先の人生の中でも一層きれいで
ずっとずっと、この季節に思い出す

それでもこの結果は変わらない、これで良かったそう言えるように

 

それでは、よい春を