ここに在る

ときおり訪れる理由のない不安と焦り
たしかに、家族を持った人にくらべて自分について考える時間が長いので
ひとりだから起こる不安なんだとは思う

だけど結局考えるにしろ考えないにしろ何も解決してないという意味では同じだ
ただ、あるってことに気付かなければ、ないのと一緒なんだ
そういう意味でひとりで居ることにはリスクがあるんだろう
たいがいの場合この不安は誰かとたっぷり一緒の時間を過ごした後に感じるんだ
自分がひとりだってことにはたと気づく月曜の朝などに

祖父母の死に際について、友人と話した
自分の体が母を同じ道をたどり始めていることについても話をした
逃れられない螺旋の道というやつについて

多分私たちは、どちらかがどちらかの死を見届けるんだろうから
だけど死なんて、人生のほんの一瞬のことでしかないじゃないか
今ここで、あなたと笑いあっている事はもう一生絶対になかったことにはならない
たとえ今日この世を去っても、ずっと変わらない事実だ